前略、全日本4種目を今年も制覇してしまいます。なぜ誰も止めないのでしょう?
私が初めて全日本大会の運営に携わったのは大学1年生の時のことです。
11月に福井県で開催された全日本リレーに計センとして呼ばれ、設置から始まりラジコン運用、計セン運用をしたのを覚えています。
同月には愛知の全日本スプリントにも「プロ計センの方々」のおまけとして計センをしました。
年を跨いで2019年の4月には全日本ロングも、一般クラスの計センチーフを務めました。
2018年度全日本はミドルを除いて全て運営をしていました。
(ちなみにこの年はスキーOの北海道選手権とかもお手伝いしに行ってました。)
そうして大学2年になり、滋賀の全日本ミドルロング(ミドルは中止になっちゃったけど)、福島の全日本スプリント、茨城の全日本リレーと全日本運営を4種目コンプしました。
大学3年になり、鹿児島の全日本リレー、長野の全日本ミドルロング、そして来る2021年2月の阪神奈全日本スプリントと。
2020年度全日本も4種目をコンプします。
全日本を私は間違いなく、2年連続で、4種目を制覇します。
なぜ私はこんなに引っ張りダコなのでしょうか。特段、高いスキルを持っているわけではありません。
Siとか、そんな機材の知識となれば尚更不足している部分も多いわけです。
そちらに精通している方も多く、もっと言えば計センが出来る人なんてゴマンといるわけです。さらに運営が出来る人となればほとんどです。
年間数百大会もあって、そのほとんどで計時がされていて、一介の大学生でさえEMITやSiを使いこなしてるそんな世界です。
機材が分からなくても大会運営に関わったことがある人がほとんど、そんな世界です。
呑気に日常を貪ってるだけの私が、なぜ選ばれるのでしょうか。
営業なんてしたことありません。いろんな人がいろんなところから私に仕事を持ってきてくれるのです。
「この大会を運営したいので運営者として呼んで欲しい」と自ら声をかけたのは70を超える今まで運営したイベントの中でも、ほんの数える程度です。
ますます、なぜなのでしょう。
答えは簡単です。
運営をやってくれるからです。
出来る人はゴマンといても、やってくれる人は限られています。
なぜなら、この世界は前述の通り、競技者は運営者であり、運営者もまた競技者であるからです。
競技者が夢見るはずの舞台である全日本に出ない。
そんな判断をしてくれる人を見つけるのは難しいと思います。
こんな私だって、高校生の時は宮崎ミドルスプリントに出場しています。
栃木ロングでは計センに多くの大学生がいました。
E権を持っておらず、そして一般にも出場しないという選択をしてくれた人達です。
福井リレーでは近辺の大学生が事前準備や設置、後片付けまで運営を手伝っていました。
滋賀ミドルロングでは関西の大学生が事前準備から当日まで、運営に協力していました。(クソ重い給水ボトルを森の中へ、愚痴をこぼしながら運んだのは良い思い出です)
来る阪神奈スプリントは文字通り阪神奈の大学生が運営をします。
誰かが参加を諦めて、全日本が回っています。
運営に回ってくれた皆さんには、本当に涙が止まりません。
なぜあなたが競技を諦めてまで運営をしなくてはならないのでしょうか。
もしもあなたが全日本の運営に誘われたら、5分でもいいので考えてください。
私があなたに「全日本の運営しませんか?」と訪ねて、あなたはそれに苛立ちを見せながら声色低く「いやです」と答えます。
私は間違いなく喜びます。
運営は運営者がやるものだ。
そうハッキリと言える世界が来るまで、私は4種目を制覇し続けます。
Advent Calendar 2020
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